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コンドロイチンとは

コンドロイチンは軟骨の主成分で、加齢とともに不足しがちになります。コンドロイチンには高い保水効果があり、関節軟骨に弾力を与えるのみならず、お肌の潤いを保ちハリを与え、肌荒れの予防や改善にも効果があると言われています。

関節炎にはグルコサミンとコンドロイチン

コンドロイチンはグルコサミンと同様、関節痛サプリメントとして変形性関節症や関節炎などに効果があります。

軟骨をスポンジに例えると、コンドロイチンはスポンジであり、グルコミサンなどの滑液を保つ働きをしています。クッションとして働きながら、潤滑な関節の動きを助ける重要な役割を担っています。コンドロイチンはグルコサミンと一緒に摂取した方が効果的と言われるのはこのためです。

コンドロイチンの種類

人体の軟骨成分コンドロイチンには種類があります。

コンドロイチン4硫酸

コンドロイチン4硫酸は特に加齢に伴い減少すると言われて、そのサプリメントの原料は「豚・牛・鳥の軟骨」です。質が安定していて無臭です。

コンドロイチン6硫酸

コンドロイチン6硫酸の原料は「サメの軟骨」です。サメ軟骨の殆どは中国産で、加工だけ日本で行うメーカーが多く、原料の品質管理や薬品添加物について注意が必要です。サメ軟骨から抽出されたコンドロイチンは臭いを伴うため、アメリカやヨーロッパでは牛・豚・鳥から抽出された無臭のコンドロイチン6硫酸が主流です。

コンドロイチンには特に指摘されるべき健康被害や副作用がありませんが、稀に胃腸のむかつきや発疹、かゆみなど起こすことがあるようです。コンドロイチンの摂取を開始してからこれらの症状が表れたら、量を減らすか使用を中止し、必要に応じてかかりつけの医師へ相談されることをおすすめします。他のサプリメントや医薬品との悪い相互作用は報告されておらず、併用は問題ないと言われています。

コンドロイチン含有量のあいまい表現

コンドロイチンサプリメントには2種類の表示が見受けられます。

  • コンドロイチンを含むサメ軟骨抽出物
  • コンドロイチン硫酸

コンドロイチンは原材料が高価なため、1日に必要な含有量を満たしている製品は多くありません。最近「関節痛には1,500mgのグルコミサンと、1,200mgのコンドロイチン」との見解が定着してきました。各メーカーはこぞってグルコサミンとコンドロイチンの含有量を広告の全面に打ち出しています。

例えば「コンドロイチンを含むサメ軟骨抽出物1,200mg」という商品広告があります。私はこの広告を見た時「コンドロイチンが1,200mg入っている」と思って購入してしまいました。

あいまい禁止

ところが!その真相は「サメ軟骨抽出物」に含まれる「コンドロイチン」の量は、およそ10分の1に過ぎないと言うではありませんか!つまり「サメ軟骨抽出物1,200mg」という場合、実際のコンドロイチン含有量は「僅か120mg」なのです。

ちなみにサントリーの製品の場合「コンドロイチン含有サメ軟骨粉末300mgのうち、コンドロイチン硫酸は29.4mgしか入っていない」という検証結果が出ています。関節炎を改善するのに必要と言われる1,200mgの3%も満たしていないという呆れたコンドロイチン含有量です。

あいまいな表現で素人の一般消費者を騙すような宣伝は許されてはいけません。私は関節痛を解消したいばかりに、このような宣伝を鵜呑みにし、ムダなお金を使い、ムダな時間を使いました。

良心的なメーカーはきちんと「サメ軟骨抽出物◯◯mg/コンドロイチン硫酸◯◯mg」というような表示をしています。コンドロイチンのサプリメントを購入したいが「実際のコンドロイチン含有量が不明確」という場合は、まずメーカーに問い合わせ、答えが得られなければ購入しない方が無難です。くれぐれも「メーカーのあいまいな表現」に騙されないでください。

コンドロイチンの必要量

1日に必要なコンドロイチンは800mgから1,200mgだと、多くの臨床治験で立証されています。

関節痛の改善には、コンドロイチンだけでなく、グルコミサンやMSMも一緒に摂取するのが効果的だと言われています。

コンドロイチンを選ぶなら

充分な含有量のコンドロイチン、グルコミサンが日本の市場には殆どありません。

コンシューマーラボという「消費者に代わって健康食品などの成分を分析する第3者調査機関」があります。その日本支社が日本の11社 (メーカー) のグルコサミン・コンドロイチン製品におけるそれぞれの含有量を調べたところ、期待を満たす含有量の製品が殆どなかったという残念な結果になってしまいました。

特にコンドロイチンに関しては、多くの臨床治験で立証されている一日の摂取量800mgから1,200mgを満たす製品はなし。更には「コンドロイチン含有」と表示しながら、コンドロイチン含有量ゼロ、または表示より含有量が少なかったメーカーが2社あったと報告されています。

コンドロイチンを選ぶポイントは、質が安定している豚・牛・鳥の軟骨が原料のコンドロイチン4硫酸で、その含有量が800mg以上が望ましいというところです。しかしサメ軟骨が原料のコンドロイチン6硫酸でも、その品質と効果はコンドロイチン4硫酸に劣りはしますが、含有量が800mg以上と明確に示されているものであれば大丈夫です。さらにグルコミサンやMSMも含まれていれば、より効果が期待できます。

  • コンドロイチンの効果には個人差があります。
  • 商品の選定・判断はご自身にお任せします。当方は責任を負いかねます。
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